英新車登録、3月は11.5%増加 1/2

英自動車工業会(SMMT)は6日、同国の2021年3月の乗用車新車登録が28万3,964台となり、前年同月に比べ11.5%増加したと発表した。同国では2020年8月以降、減少が続いていたが、増加に転じた。ただ、前年同月は最初のロックダウン(都市封鎖)の影響により、新車登録が前年比で44.4%減少していた背景があり、2010~2019年の3月の平均値(45万189台)と比べると依然として36.9%下回る水準となっている。また、2021年1~3月の累計は、前年同期比12.0%減の42万5,525台だった。

3月の顧客別の登録台数は、法人向けが好調で、販売増に寄与した。大口法人が前年同月比28.7%増、小口法人も18.6%増加した。個人は4.1%減少している。

燃料別では、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比88.2%増の2万2,003台、プラグインハイブリッド車(PHEV)も前年同月比152.2%増の1万7,330台と大幅に伸びた。BEVとPHEVを合わせた市場シェアは13.9%と、前年同月の7.3%から大幅に拡大している。SMMTによると、購入可能なモデル数(BEV、PHEV)も72モデルから116モデルに増えている。

英国では4月12月からショールームの営業が再開した。このため、4月の販売台数は、大幅に伸びると見込まれている。

ただ、SMMTによると、2021年の登録台数がコロナ前の水準に回復するためには、1営業日当たりの登録台数が年末まで毎日、約8,300台となる必要がある。なお、過去10年の平均は1日あたり約7,400台であり、現在の水準は1日あたり約5,600台にとどまっている。

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