2020年 中・大型バス(3.5トン超)・燃料別 1/3

欧州自動車工業会(ACEA)によると、欧州連合(EU)における2020年通期の中・大型バス(3.5トン超)の新車登録台数のうち、ディーゼル車が全体の72.9%を占めた。2019年(82.4%)と比べると約10パーセントポイントの市場シェア減少となる。

これに対し、電動車(ECV)の市場シェアは6.1%、ハイブリッド車は9.5%に拡大した。

ディーゼルバスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、前年比27.1%減の2万458台に減少した。主要4カ国は、スペイン(46.2%減)、イタリア(26.6%減)、フランス(21.9%減)、ドイツ(15.9%減)のいずれも2ケタの減少だった。

ガソリンバスは、EU全体で6台にとどまり、すべてハンガリーでの新車登録だった。

電動バス(純粋な電気自動車、燃料電池車、レンジエクステンダー車、プラグインハイブリッド車)は、前年比18.4%増の1,448台となり、市場シェアは6.1%に拡大した。オランダ(446台)が最も多く、ドイツ(388台)、ポーランド(200台)が続いている。

ハイブリッドバスは、前年比36.0%増の2,662台で、市場シェアは9.5%となった。ドイツ(1,243台)が最も多く、全体の半分近くを占めている。

代替燃料車(APV:CNG、LPG、バイオフューエル車、エタノール車)のほとんどは天然ガス車で、フランス(71.3%増)、スウェーデン(63.4%増)、スペイン(13.4%増)の上位3カ国がいずれも2ケタの増加だった。

上部へスクロール