フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは10日、同国の本社拠点にある物流センターの屋上に大規模な太陽光発電パネルを設置したと発表した。表面積はサッカー場2つ分に相当する約1万7,000平方メートルで、3,160枚の太陽光パネルで構成される。合計出力は1,100キロワット(kW)以上。発電した電力は全て同物流センターで消費する。
同国の太陽光発電システム会社ソラリゴ・システムが工事を担当した。年間発電量の約99万キロワット時(kWh)は電気自動車(EV)の走行距離500万キロメートル(1キロメートル当たり0.2kWhで計算)に匹敵する。ノキアンタイヤズは米工場とスペインのテストセンターにも太陽光発電設備を設置している。
同社は昨年、2030年に向けた温室効果ガス削減計画がタイヤメーカーとして初めて国際共同イニシアチブ「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」の認定を受けた。同イニシアチブは企業に対して科学的根拠に基づく二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標の設定を求めている。