スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは17日、2040年をめどとする気候目標を発表した。30年までに自社事業のカーボンニュートラル(実質ゼロの排出量)達成と、40年までのサプライチェーン全体での排出量ゼロを掲げている。
具体的には、グループ全体での再生可能電力利用の推進や物流の低炭素化、エネルギーおよび原材料の効率化、低炭素の材料利用などを通じて目標達成を目指す。同社のミカエル・ブラット最高経営責任者(CEO)兼会長は、「より多くの命を救うというビジョンを掲げる当社にとり、持続可能性の追求は事業の根幹を成すものだ」と述べた。
同社の取り組みは、企業に対して科学的根拠に基づく二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標の設定を求める国際共同イニシアチブ「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」や、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度未満に抑えるとしたパリ協定の目標に沿ったものとなる。