フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは22日、米テネシー州のデイトン工場の生産体制を4シフト制とし、24時間・年中無休の操業に切り替えたと発表した。北米市場では高級タイヤの需要が高まっており、シフト増強を通じて地域のニーズに対応する製品を迅速に供給していく。同社はまた、国際標準化機構(ISO)が定める環境マネジメント規格「ISO 14001」の認証を同工場が取得したことも明らかにした。
デイトン工場は5月に約150人を新規雇用し、それまでの2シフト制から3シフト制に移行した。今回の4シフト制の導入により生産量は年100万本に拡大する見込みだ。従業員数は、今後数年後に年産規模が400万本に達した時点で約400人まで増やす予定。 昨年1月に稼働したデイトン工場はオールシーズンタイヤおよびオールウェザータイヤを生産している。今年初めにはタイヤ工場として初めて、米国グリーンビルディング協会による環境性能評価「LEED」のシルバー認証を取得した。今後は乗用車向けのオールシーズンタイヤ「Nokian TiresOne」などの生産も予定されている。