伊ブレーキシステム大手のブレンボは11日、米カリフォルニア州のシリコンバレーに先端技術研究拠点(センター・オブ・エクセレンス)を開設すると発表した。「ブレンボ・インスピレーション・ラボ」と呼ばれる新拠点ではソフトウエア開発、データサイエンス、人工知能(AI)の各分野に注力し、ハイテク技術の開発とイノベーションの促進に取り組む。今年10-12月期(第4四半期)に開所予定で、様々な業界から人材を呼び込む意向だ。
イノベーションセンターの開設はブレンボにとって初の試みで、戦略目標のひとつであるデジタル化(DX)を加速する。ダニエル・スキラッチ社長は「ラボの開設により、全社的なDXの取り組みを底上げし、「メイド・イン・ブレンボ」のデジタルソリューションを顧客に提供していく」と述べた。
ブレンボは新拠点を通じ、国際市場における地位を強化するとともに、北米市場における事業拡大をさらに強化する方針だ。同社は米国のミシガン州とニュージャージー州、メキシコのモンテレイに工場を持つほか、ミシガン州のプリマスに北米本社と研究開発(R&D)センターがある。