ドイツ新車登録、8月は23.0%減少 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は3日、同国の2021年8月の乗用車新車登録が19万3,307台となり、前年同月に比べ23.0%減少したと発表した。1~8月の累計は、前年同期比2.5%増の182万589台だった。ただし、1~8月の新車登録を新型コロナウィルスの世界的な感染(パンデミック)前の2019年同期と比べると約25%下回る水準となる。

8月の顧客別の内訳は、法人が全体の63.0%(前年同月比21.6%減)、個人は36.9%(同25.3%減)だった。

ブランド別では、ドイツ勢は、オペル(7.9%増)が唯一、前年同月を上回った。減少幅が大きかったのは、メルセデス(50.0%減)、ドイツフォード(45.8%減)、MINI(41. 6%減)、スマート(40.8%減)。最大手のフォルクスワーゲン(17.4%減)も2ケタの減少だった。

国外ブランドでは、テスラ(33.9%増)サンヨン(0.5%増)が前年同月に比べ増加した。

日本勢も、スズキ(37.2%増)、マツダ(19.3%増)が増加した。日産(46.2%減)、ホンダ(36.2%減)、スバル(28.8%減)、レクサス(11.8%減)、三菱自(2.8%減)、トヨタ(0.8%減)は前年同月を下回った。

燃料別では、ガソリン車が前年同月比41.8%減の6万8,598台と、大幅に落ち込んでおり、市場シェアは35.5%にとどまった。ディーゼル車も前年同月比50.8%減の3万4,171台と、大幅に減少し、市場シェアは17.7%に縮小した。

純粋な電気自動車(BEV)は、前年同月比79.5%増の2万8,860台と好調で、市場シェアは14.9%を占めた。ハイブリッド車も前年同月比31.5%増の6万720台と販売を伸ばしており、市場シェアは31.4%となった。うち、プラグインハイブリッド車は、前年同月比43.3%増の2万4,497台となり、市場シェアを12.7%に拡大した。

■ 生産・輸出も低迷、半導体の供給不足が影響

独自動車工業会(VDA)によると、8月の国内生産は前年同月比32%減の13万6,600台、輸出も前年同月比33%減の10万7,700台と大幅に落ち込んだ。半導体の供給不足が生産減少に影響している。1~8月の累計は、国内生産が前年同期比5%増の211万4,300台、輸出は7%増の161万6,600台だった。

VDAによると、国内受注は8月が前年同月比8%増となり、1~8月の累計も前年同期を7%上回った。国外受注は、8月が前年同月比21%減と落ち込んでいるものの、1~8月の累計では前年同期を17%上回っている。

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