米半導体大手インテル傘下のモービルアイ(本社:エルサレム、イスラエル)は、独レンタカー大手のシクストと共同で2022年からミュンヘンで、自動運転車を使用したロボットタクシー・サービス(ライドヘイリング・サービス)を開始する計画だ。インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が7日、ミュンヘン国際自動車ショー(IAAモビリティ)での基調講演で、シクストのアレクサンダー・シクスト共同CEOと共に同計画を発表した。
ユーザーは、インテルの交通アプリ「Moovit」またはシクストのアプリを介して当該サービスを利用することができる。ドイツでは7月末に自動運転に関する新しい法律が発効したことから、ミュンヘンでのサービスの提供が可能になった。
ミュンヘンに投入するロボットタクシーの車両は、モービルアイが所有者となり、シクストは車両の準備・保守、運用などのノウハウを提供する。また、ロボットタクシーの車両を通常のライドヘイリング用の車両と区別するため、ミュンヘンでのサービス開始時には「MoovitAV-Service」と「SIXT」のブランドを車両に表示する予定。
独業界紙「オートモビルボッヘ」によると、両社は当初、モービルアイのカメラやセンサーを搭載した中国の自動車メーカー「Nio」の7人乗りモデルを使用した「レベル4」の自動運転車で試験的にサービスを開始するもよう。運転手は同乗しているものの、通常は自動運転システムが作動する。