印タタ製鉄、原材料の海上輸送の排出削減に海洋ビッグデータを活用

インド鉄鋼大手のタタ製鉄は16日、欧州子会社のタタ・スチール・ヨーロッパを通じ、原材料の海上輸送における排出量削減に向けてデンマークのテクノロジー企業オプティマム・ボヤージュ(Optimum Voyage)と提携すると発表した。同社の提供する海洋ビッグデータを活用することで原材料輸送を最適化し、温室効果ガスの排出削減につなげる。

オプティマムは海洋の風速や波高、海況などの正確な予測を踏まえ、独自の最適化アルゴリズムを用いて船舶の燃費効率を最大化するソリューションを開発している。タタは同社の技術で原材料を運搬する全ての関係船舶を監視し、予測可能なあらゆる変動をシミュレートする。これにより海上輸送における効率化だけでなく、航路変更や遅延などをリアルタイムで管理できるようになる。

オランダのエイマイデンと英国のポート・タルボットにあるタタの製鉄所では、毎年約300隻の大型船舶を使って全世界から2,000万トン以上の原材料を調達している。

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