仏自動車部品大手のフォルシアは9月24日、2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)を実現する目標に向け、同国の環境企業協会(EpE)に加盟すると発表した。EpEは国内に拠点を置く内外の有名企業60社以上が分野横断的に参加しており、各社の戦略や意思決定に最適な環境対応策を取り入れることを目的に活動している。フォルシアは同協会での取り組みを通じ、加盟企業と知見を共有したり、環境戦略を洗練化させることができるようになる。
フォルシアは2019年、温室効果ガス排出削減に向けた国際共同イニシアチブである「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」に基づき、◇温室効果ガスの排出経路を表すスコープ1(直接排出)◇スコープ2(調達したエネルギーからの間接排出)◇スコープ3(サプライチェーンからの間接排出)の3分野における削減目標を設定した。2025年までにスコープ1と2における排出量を19年比で80%、30年までにスコープ3における排出量を同46%削減し、最終的に50年までの完全な気候中立を実現するとしている。
EpEは仏最大手銀行BNPパリバのジャン=ローラン・ボナフェ最高経営責任者(CEO)が会長を務める。