英自動車工業会(SMMT)は10月5日、同国の2021年9月の乗用車新車登録が21万5,312台となり、前年同月に比べ34.4%減少したと発表した。前年同月は新型コロナウイルスの影響により、販売が低迷していたにも関わらず、大幅な落ち込みとなった。半導体不足による自動車メーカーの減産を受け、新車供給に影響が出ている。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2010~2019年の9月平均(38万9,680台)と比べると44.7%の減少となる。
ただ、燃料別では、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比49.4%増の3万2,721台と好調で、市場シェアを15.2%に拡大した。プラグインハイブリッド(PHEV)も前年同月比11.5%増の1万3,884となり、市場シェアで6.4%を確保した。ハイブリッド車(HEV)は同5.1%減の2万4,961台だったものの、市場シェアは前年同月の8.0%から11.6%に拡大している。
顧客別では、大型法人が前年同月比43.1%減の9万445台と大幅に落ち込んでいる。個人は前年同月比25.3%減の12万560台に低迷したものの、市場シェアで全体の56.0%を占めた。
1 ~9月の累計は、前年同期比5.9%増の131万6,614台となっており、2010~2019年の1 ~9月平均(186万4,937台)と比べると29.4%の減少となっている。