スウェーデン高級車大手のボルボ・カーは4日、年内にナスダック・ストックホルム証券取引所に上場すると正式に発表した。新規株式公開(IPO)では250億クローナ(約3,180億円)の調達を目指す。
同社は5月にナスダック・ストックホルム証券取引所での上場を計画していることを明らかにしていた。IPOの詳細は追って発表する。上場後も浙江吉利が筆頭株主になるという。
ボルボ・カーの親会社である中国自動車大手の浙江吉利控股集団は、同社を18年に上場する予定だった。しかし、市況が悪化したことから先送りを決定。2020年に傘下の吉利汽車とボルボを合併し、誕生する新会社を香港証券取引所とストックホルム証券取引所に上場する方針を打ち出したが、2月に同計画を撤回すると発表していた。
ボルボ・カーは電気自動車(EV)への切り替えを進めており、販売する新車を2030年までに全てEVにするという計画を3月に発表したばかり。IPOで調達した資金はEVやEV用電池の開発などに充てる方針だ。