独自動車大手のダイムラーは10日、商用車子会社のダイムラー・トラックと仏エネルギー大手のトタルエナジーズが、欧州連合(EU)における陸運輸送の脱炭素化に向けて協力すると発表した。
具体的には、水素の調達および物流(ロジスティクス)、水素ステーションへの水素の輸送、水素を燃料とするトラックの開発、顧客基盤の構築などで協力する。
トタルエナジーズは2030年までに、ドイツ、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランスの5カ国で直接・間接的に運営する水素ステーションを150カ所に増やす目標を掲げる。ダイムラー・トラックは今回の提携の枠組みにおいて、2025年までに水素を燃料とする燃料電池トラックをオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランスの顧客に供給する計画。
両社はこのほか、水素を燃料とするトラックの総所有コスト(TCO)をどのように削減することができるかの可能性も調査する。
両社はいずれも、欧州での水素燃料電池トラックの普及に向けて協力するコンソーシアム「H2Accelerate」のメンバーであり、同コンソーシアムを通した活動も継続する。