ベントレー、英カーボントラスから再認証受ける

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は10日、傘下の高級車ブランド・ベントレーの英国事業が政府系組織のカーボントラストから、カーボンニュートラル(炭素中立)の国際標準であるPAS 2060を満たしているとして再認証を受けたと発表した。2019年の初認証以来、車両1台当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を81%削減したことが評価された。同評価はクルーにある本社工場をはじめ国内の全拠点での事業活動、および新型コロナ流行を受けて減少した出張業務が対象となっている。

クルー工場は現在、敷地内に設置した出力7.7メガワット(MW)の太陽電池による発電を含め、電力とガスの100%を再生可能エネルギー源から調達している。工場とその周辺には130カ所の電動車用充電ポイントがあり、試作車の開発や従業員の電動車利用を後押ししている。また内燃機関で走行する物流トラック向けに容量3万4,000リットルのバイオマス燃料タンクを設置しており、ディーゼル燃料の利用と比べCO2排出量を86%以上削減している。

ベントレーは2024年までに全車種にハイブリッドモデルを導入するとともに、25年には同社初の完全電動車を市場投入することを計画している。

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