商用車大手スカニア、ドイツで初めて電気トラックを納入

独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは1日、独高級床材大手のボナ(Bona)にバッテリー式電気トラックを納入したと発表した。スカニアにとり、ドイツで初めての電気トラック販売事例となる。ボナは同トラックを、拠点のあるリンブルク市の南部の工場と北部の物流センターを結ぶ約6キロメートルを毎日複数回往復するシャトル便として活用する。

納入した電気トラックは電池容量33キロワット時(kW/h)のリチウムイオンバッテリーを5基搭載する。充電システムは最大130キロワット(kW)の直流式で、90分の充電で50~60キロメートルの航続距離を確保でき、フル充電では最大110キロメートルを走行できる。大きな800×1,200ミリメートルの物流パレット(ユーロパレット)を21台積載できる。

リンブルクはドイツ国内でも大気中の二酸化窒素(NOx)のレベルが高く、2022年4月1日からディーゼル車の市中走行が禁止される見通しとなっている。ボナ・ドイツのトーマス・ブロカンプ社長は、「ゼロエミッション車の導入は良き市民たるという自覚の表れだ。リンブルクで世界的な脱炭素化に貢献する」と述べた。

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