欧州商用車販売、11月は14.7%減少 1/5

欧州自動車工業会(ACEA)は12月23日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2021年11月の商用車新車登録が14万2,480台となり、前年同月に比べ14.7%減少したと発表した。減少は5カ月連続。全体の80%以上を占めるバン(小型商用車)が16.6%減と2ケタの落込みだった。主要国では、スペイン(30.4%減)、イタリア(15.0%減)、ドイツ(22.1%減)、フランス(12.2%減)のいずれも2ケタの減少だった。

1~11月の累計は172万3,817台と、前年同期比を11.5%上回っている。前年の登録台数が低水準だったことが背景にある。

11月のカテゴリー別の新車登録は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比16.6%減と2ケタの減少だった。世界的な半導体不足が続いていることで自動車生産が落ち込んでおり、新車の供給が滞っている。主要4カ国のいずれも2ケタの減少だった。

3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比6.0%減の2万3,678台。16トン以上の大型トラックは、前年同月比3.5%減の1万9,888台だった。両カテゴリーでは、中東欧(EU12カ国)では前年同月を上回っているものの、西欧(EU14カ国)の新車登録が低迷している。

バスは、前年同月比1.6%増の2,683台と、前年同月を上回った。主要国では、フランス(6.5%減)が減少だったものの、イタリア(14.4%増)、スペイン(7.8%増)、ドイツ(5.1%増)は前年同月を上回った。

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