独自動車部品大手のヴィテスコ・テクノロジーズ(以下、ヴィテスコ)は10日、米国の自動車大手から10億ユーロを超える大型受注を獲得したと発表した。800ボルトのSiC(炭化ケイ素)インバーターを供給する。同部品は、急速充電や電動車の効率改善および航続距離の延伸に寄与する。ヴィテスコは2025年初めから北米で、パワーモジュールと共に同製品の生産を開始する予定。
ヴィテスコによると、同社の2021年第4四半期における電動化部品の受注規模は総額で20億ユーロを超えた。米国での大型受注に加え、中国と日本の自動車メーカーからそれぞれ数億ユーロ規模の受注を獲得した。当該取引では、電気自動車向けの高電圧アクスルドライブと高電圧パワーエレクトロニクスを供給する。
ヴィテスコは、独自動車部品大手コンチネンタルから分離・独立したパワートレイン事業を前身とする。