コンチネンタル、シェア・ナウ・デンマークにタイヤ管理サービスを提供

独自動車部品大手のコンチネンタルは18日、カーシェアリングサービス「シェア・ナウ」のデンマーク事業(シェア・ナウ・デンマーク)にタイヤ管理サービス「Conti 360° ソリューション」を提供すると発表した。両社は2022年半ばに終了する進行中のパイロットプロジェクトで好結果が得られたため、協力関係を拡大する。

タイヤ管理サービスは、シェア・ナウ・デンマークの保有車両約700台のタイヤが対象となる。700台のうち、電動車が約65%、内燃エンジン車は35%となっている。契約には、適切なタイヤの選出と取り付け、従業員の研修プログラム、データに基づいたタイヤモニタリングサービスなどが含まれている。

タイヤは、都市部での走行に適したオールシーズンタイヤ「AllSeasonContact」を供給する。センサーでタイヤの空気圧をリアルタイムで計測し、データをクラウドに送信してタイヤの状態を常に監視する。

空気圧の低下は、燃費の悪化やタイヤの摩耗の原因となる。データに基づいたメンテナンスやタイヤ交換などにより、タイヤの空気圧を適切な状態に保つことができれば、安全性が高まるほか、環境負荷も低減する。また、タイヤ空気圧低下の警告ランプがついて利用者が不安になるといった状況も回避することができる。シェア・ナウ・デンマークにとっては、業務効率が改善し、コストも削減することができる。

パイロットプロジェクトは、2020年末に開始した。シェア・ナウ・デンマークのカーシェアリング車両のタイヤの溝の深さをリアルタイムで監視するもので、コンチネンタルは、遠隔地の測定結果を送信・収集するテレメトリーデータを専門分野とするクエスター(Questar)と共同でタイヤのセンサー情報を収集し、独自に開発したアルゴリズムを使用してクラウドと連携した。

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