独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は1日、傘下のベンチャー投資ファンドのスカニア・グロース・キャピタルを通じ、建材物流のデジタルプラットフォームを手掛ける独ベックス・テクノロジーズ(bex Technologies GmbH)に550万ユーロを投資すると発表した。建設資材を現場まで配送するラストワンマイル・サービスの効率化を支援する。ベックス・テクノロジーズはドイツや欧州主要都市への進出を加速するとともに、プラットフォームの機能を強化する。
建材の現場配送に伴う一連のプロセスは今日でもデジタル化が進んでおらず、多くの過程が非効率的とされる。顧客と業者とのやり取りはもっぱら電話や電子メールで行われているため透明性に欠け、必要書類の印刷は紙資源の無駄につながる。ベックス社のソリューションを使うことで、発注プロセスは固定価格をもとにオンラインで自動処理されるほか、リアルタイムの荷物追跡、先々を見越した相互連絡(プロアクティブ・コミュニケーション)、配達の記録などがデジタル化される。