伊タイヤ大手のピレリは11日、ミラノ近郊のボッラーテにある自転車タイヤ工場の近代化工事を完了し、タイヤ生産を再開したと発表した。3月中にロードレース用タイヤのフラッグシップモデル「P ZERO」の最新製品の出荷を開始する。
近代化に際し、独自の連続混練システムを導入してゴムの性質の変化を最小限に抑えたほか、半製品の押出システムを改良し、従来以上に成型と重量の精度を高めた。製造工程は自動化された。
ピレリは現在、1962年に開所した同工場でのみ自転車用タイヤを生産している。製品は愛好者向けとプロユースに分かれ、国際自転車競技連合(UCI)の認めるレースチーム向けにも供給する。同工場はミラノのピレリ本社および研究開発(R&D)拠点に近接しており、自転車タイヤ製品の迅速な開発と製品化が期待されている。