独自動車部品大手のコンチネンタルは8日、トラック用タイヤ「エコ・リージョナル」シリーズを刷新したと発表した。新開発したコンパウンドにより優れたウェットブレーキ性能と耐摩耗性、低い転がり抵抗を実現している。製品はオールシーズンタイヤの規格である「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク(3PMSF)」に準拠する。
同製品は一日に複数回の配達を行う地域および長距離輸送用途向けに開発された。操舵軸用の「エコ・リージョナルHS3+」は、トレッドの細かな溝(サイプ)によりグリップ力と排水性を高めているほか、トレッドパターンを最適化して動力を均等に伝えることで耐用年数を伸ばしている。駆動軸用の「エコ・リージョナルHD3+」はサイプの立体化や骨格層(カーカス)の改良によりトレッドの安定性と耐久性を強化した。
コンパウンドの製造には独自技術の「コンチ・ダイヤモンド・テクニック」を導入。ポリマーとカーボンとの結合を強めることでタイヤゴムを構成する化合物内の摩擦を減らし、転がり抵抗を下げることに成功した。