独自動車部品大手のコンチネンタルは14日、廃タイヤを熱分解する技術を持つ独Pyrum Innovationsと開発提携したと発表した。廃タイヤの熱分解により製造されるリサイクルカーボンブラック(rCB)の加工工程の改善や事業化に向けて協力する。まずは、2022年3月から、コンチネンタルの子会社REGがPyrumに廃タイヤの供給を開始する。
コンチネンタルは中期的に、廃タイヤから高品質なリサイクルカーボンブラック(rCB)を製造し、タイヤの原材料として同社のタイヤ製造に活用することを目指している。長期的には廃タイヤのリサイクルのサーキュラーエコノミー(循環型経済)コンセプトを構築する計画。コンチネンタルによると、標準的な乗用車用タイヤではカーボンブックの割合は15~20%となっている。
Pyrumは2021年に株式を公開しており、コンチネンタルは戦略的投資家として同社に少数株主として出資している。
コンチネンタルはタイヤ生産における持続可能な原材料の割合を遅くとも2050年までに100%に引き上げる目標を掲げている。rCBの取り組みは同目標の達成に向けた取り組みの一環に位置づけられる。