独自動車工業会(VDA)は5日、2022年通期の国内生産台数の予想を前年比7%増の330万台に下方修正した。これまでは前年比13%増を予想していた。ロシアのウクライナ侵攻によるサプライチェーンや世界経済への影響を考慮したもので、国外生産もこれまでの予想(前年比5%増)を見直し、前年比2%増の960万台に下方修正した。
■ 3月の国内生産は29%減少、輸出も35%減少
独自動車工業会(VDA)によると、2022年3月の国内生産は26万7,600台となり、前年同月に比べ29%減少した。2月末からのロシアによるウクライナ侵攻の影響が生産台数の減少に現れている。3月は、輸出も前年同月比35%減の20万200台に落ち込んでいる。
1~3月の累計は、国内生産が前年同期比12%減の82万9,100台。輸出は15%減の60万5,600台となっている。
3月の国内受注は前年同月に比べ6%増えており、1~3月の累計も前年同期に比べ22%増加した。国外受注は3月が前年同月比20%減と、大幅に落ち込んでいる。1~3月の累計は前年同期に比べ11%減少となった。