英JLRがSBTiに基づく削減目標を設定、直接排出分で46%を削減

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は3月31日、温室効果ガス排出削減に向けた国際共同イニシアチブである「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」に基づいた削減目標を発表した。温室効果ガス排出量を2030年までに、自社事業からの直接排出を19年比で46%、サプライチェーンからの間接排出を同54%削減する。

直接排出にあたる自社事業には車両の製造から企業運営までが含まれる。間接排出の削減目標は自動車1台分に換算した排出量に対しての数値となり、間接排出の対象となるサプライヤーの稼働車両からの排出量を60%削減する目標も含まれる。

同社は2039年までに、サプライチェーン、製品および事業全体でカーボンニュートラル(実質ゼロの排出量)を達成する目標を掲げている。これに向けて同社は、車両の開発設計から材料、製造、サプライチェーン、電動化、バッテリー戦略、循環型事業モデル開発、廃車プロセスなどの各分野で脱炭素化を進めている。