独自動車部品大手のボッシュは12日、自動運転向けのソフトウエアを開発する英新興企業のファイブを買収すると発表した。買収金額は公表していない。4月初めに買収契約を締結した。同契約の成立には、カルテル当局の認可が必要となる。
ファイブは2016年の設立で、英国のケンブリッジに本社を置く。現在は同国の6拠点に従業員140人を持つ。自動運転分野では、米国自動車技術会(SAE)の定義で「レベル4」の自動運転機能も含む技術の開発に取り組んでおり、人工知能(AI)を基盤にしたソフトウエア開発で知名度を上げた。現在は、クラウドベースの開発や自動運転車のテストプラットフォームの開発などに注力している。
ボッシュはファイブの買収により、ソフトウエア分野と自動運転分野における競争力を強化する。ファイブは買収後、ボシュのクロスドメイン・コンピューティング・ソリューションズ部門に統合される。