ルノーのカスタム部門、新ブランドQustomize」に改編

仏自動車大手のルノー・グループは19日、カスタム部門のルノーテック(Renault Tech)を新ブランド「カスタマイズ(Qustomize)」として事業改編したと発表した。これに伴い、ルノーテックが行っていた車両のカスタマイズや仕様変更などの改造業務について、サービスラインナップの拡充と対象市場の拡大を進めていく。欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域の12カ所にあるルノー工場内の既存拠点に加え、2025年までに新たに7カ国に拠点を設置し、地域のニーズと特性に沿った事業を展開していく。

新ブランドの事業区分は、◇社用車や教習車、限定モデルなどの用途に向けた乗用車事業◇ティッパーの取り付けや特装車両など大幅な改造を行う商用車事業◇顧客の要望にオーダーメードで応じる法人フリート事業◇移動弱者のための輸送ソリューション事業――の4つ。これらの製品についてのカタログも用意し、顧客ニーズにより柔軟に対応できる体制にする。

ルノーによると、カスタム部門の従業員数は360人。昨年は21万3,000台を改造した。難度の高い改造案件が年間1万5,000件あり、これを2025年までに3万件に増やす目標を掲げる。ルノーの工場内にある工房で運営されるため、納期短縮や輸送コストを抑えられることが強みという。

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