独自動車部品大手のマーレは21日、太陽光発電・熱供給システムを開発するドイツの新興企業Sunmaxx PVTに戦略的投資家として出資すると発表した。ベンチャーキャピタル子会社のマーレ・ニュー・ベンチャーズを通して投資する。
Sunmaxx PVTは、ドレスデンに本社を置くクリーンテックの新興企業。従来の太陽光発電モジュールは、エネルギーの一部しか活用しておらず、大部分は廃熱として失われている。これに対し、Sunmaxx PVTのハイブリッド型モジュールは、電力を供給するだけでなく、熱も活用することができる。特に、ヒートポンプとの組み合わせにより、住宅やオフィスビル、産業施設などに熱を供給することができる。
Sunmaxx PVTは、同社のシステムにマーレの熱管理技術を採用している。マーレの熱管理技術はすでに自動車分野に採用されている成熟した技術であり、経済性に優れ、量産化にも適している。
Sunmaxx PVTは、調達した資金を製品開発、販売網の構築、生産設備の整備などに投入する計画。2023年の量産化を計画している。