ルノー、メンテナンス・プラットフォームの英社を買収

仏自動車大手のルノーは10日、車のメンテナンスサービスのデジタルプラットフォームを運営する英フィクスター(Fixter、ロンドン)を買収すると発表した。欧州の独立系アフターマーケット(IAM)市場におけるデジタル化事業の一環。フィクスターのワンストップのサービスと、ルノーグループの広範な専門性を合わせることで高品質のアフターマーケットサービスを提供する。買収金額は非公表。現在英国に限定されているフィクスターのサービスは今年下期にフランス、来年は他の欧州諸国でも利用できるようになる。

2017年設立のフィクスターはマルチブランドの保守メンテナンスサービスのプラットフォームを開発している。同社のシステムを通してユーザーは近所の整備工場の検索や見積もり依頼、メンテナンスの申し込みから支払いまでを行える。車両は自宅引取り・搬送されるため、ユーザーは家に居ながらにしてメンテナンスを完結できる。

フィクスターはルノーグループの傘下に入ることで、グループの専門知識のほか、スペアパーツ事業ブランド「Motrio」(欧州に2,500店)や金融子会社モビライズ・ファイナンシャルサービス(Mobilize Financial Services)の金融サービスを活用できるようになる。

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