VW、露ニジニ・ノヴゴロド工場から撤退

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は、ロシアのニジニ・ノヴゴロドにある組み立て工場から撤退する。自主的に退職を申し出た従業員には補償金を支払う。同工場は当初、期間限定で操業継続の認可を受けていたが、認可が更新されなかった。dpa通信などが報じた。

同工場はロシア自動車大手のGAZと共同運営していたが、GAZに出資する同国の事業家オレグ・デスパリカ氏が、ロシアのウクライナ軍事侵攻を受け、欧米諸国による制裁の対象となっている。

同工場には従業員約200人が勤務している。VWは、6月17日までに退職を申し出た従業員には6カ月分の給与を特別支給する。

VWは同国のカルーガ工場については、3月3日から生産を休止している。欧米の経済制裁により部品供給が滞ったためで、VWグループはこれまでのところ、ロシア市場から撤退する方針は発表していない。

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