中国のバッテリー・自動車メーカーである比亜迪汽車(BYD)は13日、スペインの公共交通事業者モベンティス(Moventis)から電気バス「eBus」4台を受注したと発表した。バルセロナ都市圏における旅客輸送業務に投入されるもので、サン・ジュアン駅と、周辺の工業地帯を結ぶ。納車は年末の予定。同事業はカタルーニャ公営鉄道(FGC)の資金援助を受けている。
納入する「eBus」は全長18メートルの連接式で、乗車定員は110人。出力150キロワット(kW)のモーター2基を搭載する。正極材にリン酸鉄を採用した容量478キロワット時(KWh)のバッテリーを搭載しており、1回の充電で約300キロメートルを走行できる。
BYDがイベリア地方で連接式「eBus」を受注するのはこれが初めて。同社はスペインでこれまでに110台以上の「eBus」を納入または受注しており、総走行距離は760万キロに達している。これにより、約8,000トンの二酸化炭素(CO2)削減に寄与している。