スカニア、インターシュッツ見本市に最新の消防車両を出展

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは19日、独ハノーバーで開催される防火・防災・救助サービスの国際見本市「インターシュッツ(Interschutz)」(6月20日~25日)において、最新の消防車ソリューションを展示すると発表した。消防車4台をはじめ、電源開発部門スカニア・パワーソリューションのエンジン2基や、車体の横転時に膨らんだ状態を維持して乗員を保護するロールオーバー・サイドカーテンエアバッグを展示する。

展示車両のひとつはモジュラー式の消防車用キャビン「クルーキャブ」で、ロールオーバー・サイドカーテンエアバッグを装備できる業界唯一の消防車両だという。最大8人の消防士が乗車でき、迅速で安全な乗り降りができるよう様々な工夫がされている。

完全電気駆動(BEV)シャシを採用した「Lシリーズ」の消防車は、乗り合いバスの昇降扉と同様な設計の「スカニア・シティドア」を装備する。車軸構成は6×2*4で、3列目の車軸は電動式のタグアクセル(リフトアクセル)となる。ホイールベースは4,250ミリメートル、車両総重量(GVW)は28トン。搭載する9個のバッテリーの総容量は300キロワット時(kWh)、航続距離は250キロメートル。230キロワット(kW)の充電器を使用する。

空港用消防車(ARFF)向けのハイブリッドトラックは、出力770hpの「V8エンジン」と、出力380hpの電気モーターを組み合わせており、システム総出力は1,150hpとなる。ARFF専用シャシのT-39 6×6-H ARFFを採用し、0~80km/hの加速性能は同クラスで最速を誇る。

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