西自動車部品大手のゲスタンプは6月28日、スウェーデン鉄鋼大手のSSABと協力し、トヨタ「ヤリス」のシャシ部品用に新たな超高張力鋼「Docol 1000CP」を開発したと発表した。「ヤリス」のフロント・ロア・コントロール・アーム(FLCA)に採用される同鋼材は1,000MPa(メガパスカル)の強度を持ち、従来製品に比べ大幅に軽量化されている。
ゲスタンプは2014年に「ヤリス」のFLCA開発に着手した。既存の鋼材には軽量かつ成形性や耐久性に優れた要件を満たすものが無く、同社はSSABと組むことで最適な鋼材を一から作り上げた。SSABとの協力により、試作段階において膨大な数の組み合わせを迅速に試すことができたという。
ゲスタンプは、「Docol 1000CP」により新たな軽量部品の開発が可能になり、とりわけFLCAのように大きな負荷のかかる部品への活用が期待できるとしている。