スペイン自動車部品大手のゲスタンプが7月26日発表した2022年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は7,200万ユーロとなり、前年同期の3,200万ユーロから125%増加した。売上高は32.9%増の26億1,500万ユーロ、営業利益(EBITDAベース)は25.4%増の3億100万ユーロに拡大した。設備投資は1億1,700万ユーロ増の2億1,900万ユーロ。同社は電動車(EV)市場の拡大を踏まえ、関連事業に今年2億ユーロ~2億5,000万ユーロを追加投資する計画。
上半期では純利益が前年同期比40.9%増の1億1,700万ユーロ。売上高は19.5%増の48億7,100万ユーロ、営業利益(EBITDAベース)は11.2%増の5億5,400万ユーロとなった。売上高営業利益率は11.4%で、0.8ポイントの低下。純負債は1億8,000万ユーロ減の23億ユーロに縮小した。
同社のフランシスコ・J・リベラス会長は、「サプライチェーンの混乱や半導体部品不足、新型コロナの影響が尾を引く市場環境にもかかわらず、4-6月期の業績は好調だった」と評価しつつ、欧州におけるガス供給制限の不安と高いインフレが不確実性を高めていると指摘。下半期も困難に直面すると予想したうえで、「成長を続けるEV分野に事業の焦点を当てることで顧客の期待に応えていく」と述べた。