独研究所など、電力のCO2排出量の追跡システムを開発

独連邦経済気候省が支援するプロジェクト「ID-Ideal」の一環として、独フラウンホーファー応用情報技術研究所(FIT)などが、電力の二酸化炭素(CO2)排出量を追跡できるシステムの開発に取り組んでいる。

プロジェクトチームはこのほど、最初のデモ用システム(バックエンドシステム)を実際の充電スタンドに接続し、実証試験を開始した。当該システムでは、発電会社が作成した電力の原産地証明書を電力市場の様々な事業者を介して最終消費者まで届くようにする。

フラウンホーファーFITの研究者は、「電力サプライチェーンにおけるCO2排出量の追跡可能性(トレーサビリティ)の確保は、気候中立に向けた取り組みにおいて重要な役割を担う」と述べ、消費者にCO2を意識した行動を促したり、排出削減のインセンティブに活用することができる、との見解を示している。

フラウンホーファーFITは、プロジェクトパートナーの独StromDAO、ミットヴァイダ応用科学大学と共に2024年まで当該システムの開発に取り組む。

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