仏ヴァレオ、次世代パワーエレクトロニクス技術開発でCEAと提携

仏自動車部品大手のヴァレオは13日、仏原子力・ 代替エネルギー庁(CEA)と提携し、次世代のパワーエレクトロニクス技術開発に取り組むことを明らかにした。将来のeモビリティの普及を見据え、電動車の航続距離の延長やパワートレインの最適化、車載パワーエレクトロニクスシステムの軽量化を目的に高度な研究開発で協力する。同事業は欧州連合(EU)の「欧州の共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」の枠組みで実施される。

提携を通してヴァレオは得意分野のパワーエレクトロニクスの専門知識を提供する。CEAは、電圧や電気の種類の変換システムを最適化するためのデジタルツインの定義と設計を担当するほか、マイクロエレクトロニクスと素材分野の知見を提供する。両者は提携を通して電動化の流れを加速させるとともに、炭素中立を実現するための課題に取り組むとしている。

ヴァレオはイノベーションを成長戦略の中心に位置づけている。仏産業財産庁(INPI)の6月の発表によると、同社は2020年に1,777件の特許を出願している。

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