欧州商用車販売、7月は17.4%減・8月は8.0%減 1/5

欧州自動車工業会(ACEA)は9月23日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2022年7月と8月の商用車新車登録台数を発表した。7月は、前年同月比17.4%減、8月は同8.0%減となり、14カ月連続の減少となった。全体の約8割を占める3.5トン以下の小型商用車の大幅な減少が主因。1~8月の累計は、前年同期比18.8%減の105万1,057台だった。

主要4カ国の8月の新車登録は、スペイン(11.5%増)が前年同月を上回ったが、フランス(13.7%減)、イタリア(8.9%減)、ドイツ(4.3%減)は減少している。1~8月は、4カ国とも2ケタの減少となっている。

カテゴリー別の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が7月(20.6%減)、8月(12.1%減)とも2ケタの減少だった。継続するサプライチェーンの問題により新車供給が滞っていることが影響している。ただ、8月は、スペイン(8.8%増)が前年同月を上回った。

3.5トン超の中・大型トラックは、7月は横ばい(0.5%減)だったが、8月(18.1%増)は増加に転じた。域内最大のトラック市場の一つであるポーランド(35.4%増)が大きく伸びている。主要4カ国も8月は前年同月を上回っている。

16トン以上の大型トラックは、7月(2.8%増)、8月(24.4%増)とも増加している。7月は中東欧(EU12カ国)が15.0%増と好調だった。8月は、ほとんどすべてのEU加盟国で前年同月を上回った。

バスは、7月(23.1%減)、8月(21.5%減)のいずれも2ケタの減少だった。主要4カ国では、ドイツとフランスが両月とも減少だった。イタリアは8月に8.1%増加しており、スペインは、8月に182.9%増の大幅な伸びを示した。

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