中国の自動車・バッテリー大手の比亜迪汽車(BYD)は9月28日、欧州市場に投入する電気自動車の乗用車3モデルの先行販売価格を発表した。CセグメントのSUV「ATTO 3」は3万8,000ユーロ、Eセグメントのセダン「HAN」とEセグメントのSUV「TANG」は7万2,000ユーロ。今回発表した先行販売価格はドイツ市場を想定した参考価格で、その他の欧州諸国では価格が異なる可能性がある。BYDはこの3モデルを、10月のパリモーターショー(2022年10月17~23日)に出展する予定で、最終市場価格と仕様も当該見本市で発表する。
3モデルは当初、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツで販売する。年内にフランスと英国でも販売を開始する予定。
「ATTO 3」は、BYDの「eプラットフォーム3.0」をベースにした初のSUV。60.48キロワット時の電池を搭載しており、1回のフル充電で420キロメートル(WLTPモード)を走行することができる。
「HAN」は、電気モーター2基を装備した全輪駆動車で、総出力は380kW(516馬力)、時速0~100kmの加速性能は3.9秒となっている。
「TANG」は、7人乗りの全輪駆動SUVで、時速0~100kmの加速性能は4.6秒。昨年にパイロット市場としてノルウェーで発売している。