スカニアが直列エンジンを刷新、トルクと出力が向上

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は10月17日、直列エンジンの最新プラットフォームを開発したと発表した。13リットルエンジンと11リットルエンジンの2機種があり、高いエネルギー密度、大幅な稼働寿命の延長と二酸化炭素(CO2)排出量の削減を実現している。

新型エンジンはトルクと出力の両方が向上し、稼働寿命は最大50%伸びた。ガス交換プロセスの強化、内部摩擦の低減、ターボチャージャーの効率改善により、これまでの同社製エンジンの中で最も燃焼効率が高くなっている。13リットルエンジンの場合、燃費は同クラスの現行製品と比べて最大7%改善された。オーバーホールの間隔は最大で2万5,000時間とより堅牢な作りになっている。

出力レンジは13リットルエンジンで368kW~450kW。現行機種より最大11%高く、トルクは21%大きくなっている。11リットルエンジンでは202kW~368kWとなる。最新の法規制に準拠しており、水素化植物油(HVO)やバイオディーゼル混合燃料も使用できる。

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