ボルボ・カーズのQ3決算、増収減益

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが10月27日発表した2022年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBIT)は21億クローナとなり、前年同期から36.7%減少した。原材料費の上昇と半導体部品のスポット調達によるコスト増、物流コストの高騰が響いた。売上高は30%増の793億クローナ。売上高営業利益率は5.5%から2.6%に低下した。

7-9月期の世界販売は8%減の13万8,000台だった。中国のゼロコロナ政策によるロックダウン(都市封鎖)が影響した。一方、同社の電気駆動車の専門ブランド「リチャージ」の販売割合は全体の25.1%で、うち7.4%が完全電気自動車(BEV)だった。通年の目標として同社は、BEVのシェアを2桁台に乗せること目標としている。

サブスクリプション(定額)サービス「ケア・バイ・ボルボ」の契約数は前年同期比で67%増加した。オンライン販売は全体の6%を占めた。

同社は声明で、生産状況は確実に改善されてきており、今後サプライチェーンの大きな混乱が生じない限り来年にかけて正常な状態に戻ると説明。今年下半期の生産と出荷、販売は前年同期に比べ大幅に改善するとの予想を示した。

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