オートリブ、二輪車向けのエアバッグソリューションをEICMAで公開

スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは4日、自動二輪車の安全性を大幅に向上させるソリューションを開発していると発表した。エアバッグを乗員の装備品と車両の双方に搭載し、2つの組み合わせで効果を高めるアプローチをとる。当該ソリューションには、イタリアのオートバイ用ヘルメットメーカー、アイロー(Airoh)との提携による世界初のエアバッグ一体型ヘルメットを始め、防護服用エアバッグや車載エアバッグが含まれる。

オートリブは二輪車の乗員が最も頻繁に被る重傷事故の種類を調査し、新たな安全対策を考案した。新開発のエアバッグ一体型ヘルメットは衝突時に脳損傷の原因となる直線加速外傷のリスクを大幅に低減する効果がある。防護服用エアバッグについては、転倒時に乗員を直接保護できるよう、負傷しやすい胸と肩を保護するためのインフレータとエアバッグを開発した。車載エアバッグは車両のフレームに取り付けることで正面衝突時に数ミリ秒で展開し、頭、首、胸部の負傷を防ぐ。

これらのソリューションは11月8日~13日に伊ミラノで開かれるオートバイ・スクーター見本市「国際モーターサイクルショー(EICMA)」で公開される。

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