独自動車大手のメルセデスベンツ は6日、メルセデスベンツ・バン、オーストリア・ポスト、独自動車・産業用フィルター大手マン・ウント・フンメル(M+H)の3社が8月から実施しているフィルター技術の実証試験の成果について中間発表を行った。
当該プロジェクトでは、オーストリア・ポストが保有するメルセデスベンツの電動大型バン「eスプリンター」2台にフロントモジュールフィルターを装備し、大気中の粒子状物質や走行中にタイヤの摩耗などから発生する粉塵を回収している。実証試験を通して、フィルター技術の効果や天候の影響、耐久性などを検証する。
「eスプリンター」2台は8月からグラーツ市内を走行しており、3カ月間で合わせて約6,400キロメートルを走行した。1日あたりの平均走行距離は53キロメートルで、これまでの約60日の稼働日でそれぞれ約6,400ミリグラムの粉塵を捕集した。フィルターに損傷や変形はなく、車両の走行にも問題はないという。
当該プロジェクトは2023年半ばまで実施する予定。