仏自動車大手のルノー・グループは10日、イタリアのエンジニアリング会社パンチ・トリノ(以下、パンチ)と小型商用車向けの低エミッション・ディーゼルエンジンの使用・開発で協力すると発表した。パンチは、現行および将来のルノーの4気筒ディーゼルエンジンを取得・使用・販売することができる。両社の提携は、ルノーが投資家向けイベント「キャピタル・マーケット・デー」で発表したプロジェクト「Horse」の一環に位置づけられる。
小型商用車向けの低エミッション・ディーゼルエンジンの共同開発においては、最初のプロジェクトとして、排ガス規制「Euro 6」および「Euro 7」に準拠したルノーの4気筒ディーゼルエンジンの開発で協力する。このエンジンは、フランスのクレオンにあるルノー・グループの工場で2025年から生産する予定。
今回の合意には、水素を燃料とする内燃エンジンの開発に関する協力も含まれている。パンチは子会社PUNCH Hydrocellsを通して当該分野のノウハウを持つ。