英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が9日発表した2022/23年度の第3四半期(10-12月期)の世界販売は前年同期比5.9%増の8万4,827台となり、6四半期ぶりに増加に転じた。前四半期比では3.7%の減少だった。卸販売(ディーラー出荷)は7万9,591台となり、前年同期比で15%増、前四半期比でも5.7%増加した。
12月31日時点の受注残は21万5,000台となり、9月30日時から1万台増加した。ランドローバー「ディフェンダー」、新型「レンジローバー」と「レンジローバー・スポーツ」の3モデルが全体の74%を占めている。
レンジローバーとレンジローバー・スポーツは第3四半期、ディーラーへの出荷が半導体部品の優先調達が奏功し、前四半期の1万3,537台から2万7,456台へと倍増した。
地域別出荷台数の伸び率を前四半期比でみると、北米が17%増と最も大きく、これに英国(13%増)、その他の国外(10%増)と続いた。大陸欧州は3%減少したほか、中国は新型コロナの影響で13%減と大幅に後退した。