仏プジョーの「3008」と「5008」、欧州仕様車に48Vハイブリッドシステムを導入

欧州自動車大手のステランティスは2月16日、傘下の仏プジョーのSUV「3008」と「5008」の欧州モデルにハイブリッド(HV)仕様車を設定したと発表した。新開発の48Vハイブリッドシステムを搭載し、トルクの向上と、最大15%の燃費改善を実現している。今年4-6月に発売予定で、生産は仏ソショー工場で行う。これによりプジョーの全車種に電動モデルがラインナップされる。

新システムのパワートレインは、1.2リットル直列3気筒ターボ・ガソリンエンジン「ピュアテック」(最高出力136PS)と、ハイブリッドシステム用に特別開発した6速デュアルクラッチ電動式トランスミッション「e-DCS6」、前部左の運転席下に設置した総容量898ワット時(Wh)の48Vリチウムイオン電池で構成される。「e-DCS6」には電気モーター(最高出力28PS、最大トルク55Nm)が一体化されており、加速時にはモーターがエンジンを補助し、減速時にはエンジンが停止してモーターが発電機となり48Vバッテリーを充電する。ごく短距離であれば低速での電動モード走行が可能だ。

電源システムは48Vと、電装品を動かす12Vの2系統を併用している。時速30km/h以下で音を発する車両接近通報装置(AVAS)を装備する。

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