西セアトのマルトレル工場、BEV生産に向け30億ユーロ投資

独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスペイン自動車大手セアトは2月22日、マルトレルの本社工場における完全電気自動車(BEV)の生産に向けて30億ユーロを投資すると発表した。VWグループの電動化戦略に沿ったもので、セアトの高性能ブランド「クプラ」を含むグループの複数のブランドの小型BEVを2025年から生産する。

セアトは同事業に向けて5つの柱からなる戦略計画を策定した。従業員の研修を含む「人材と組織」、車両開発を含む「電動化と製品」のほか、「エンドツーエンド(E2E)の生産」、「デジタル化」、「持続可能性」からなる。

VWはスペインのマルトレルとパンプローナの2工場でBEVを生産する計画。バレンシア州のサグントに建設するギガファクトリーからこの2工場に電池を供給する。その他のサプライチェーンも含め、国内にEV生産のエコシステムを構築する方針だ。

マルトレル工場は1993年の開設以来、45の車種を累計1,200万台以上生産してきた。2025年からは2つの小型BEVモデルがVW「ポロ」とセアト「イビザ」の内燃機関搭載モデルに取って代わる見込み。

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