欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2023/3/17

企業情報 - 自動車メーカー

VWグループ、カナダに電池セル工場を建設

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは13日、バッテリー事業子会社のPowerCoがカナダのオンタリオ州セント・トーマスに電池セルのギガファクトリーを建設すると発表した。PowerCoにとって北米初の電池セル […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは13日、バッテリー事業子会社のPowerCoがカナダのオンタリオ州セント・トーマスに電池セルのギガファクトリーを建設すると発表した。PowerCoにとって北米初の電池セル工場であり、VWグループにとっては、ザルツギッター(ドイツ)、バレンシア(スペイン)に次ぐ世界3番目のギガファクトリーとなる。

カナダの電池セル工場の建設は、北米における成長戦略の一環。電池セル生産の現地化により、北米に新しいバリューチェーン(価値連鎖)を構築する。VWグループが北米地域で生産する電気自動車(BEV)に、セント・トーマス工場から、最新の電池セルを供給していく。

VWグループは2022年8月、カナダ政府と持続可能なバッテリーのサプライチェーンの構築に向けて協力することで合意していた。また、北米に独自のギガファクトリーを建設する意向も明らかにしていた。

VWグループは米国で2030年までに新しいBEVを25モデル以上、市場投入する計画。また、米チャタヌーガ工場でBEVのコンパクトSUV「ID.4」を組み立てるほか、メキシコのプエブラとシラオにある工場で2020年代の後半にBEVやBEVの部品(例えば、電気モーターなど)を組み立てる計画を視野に入れている。

さらに、VWグループ傘下の米スカウト・モーターズは、ピックアップおよびR-SUV(堅牢なSUV)のBEVモデルを市場投入していく計画であり、米サウスカロライナ州の工場で2026年末に生産を開始する予定。

COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |