独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)・グループのバッテリー事業子会社PowerCoは17日、スペインのバレンシア近くのサグントで電池セル工場(ギガファクトリー)の起工式を行い、建設を開始した。同工場では2026年に量産車向けの「共通セル」の生産を開始する予定。従業員数は約3,000人を見込んでいる。
サグントは、バレンシアから北に約30キロメートルの距離に位置する。工場の生産能力は当初、年40GWhとし、将来的に60GWhに引き上げることができる。
敷地面積は約130ヘクタールで、隣接して建設する計画のサプライヤーパークも含めると200ヘクタールとなる。
バレンシア工場で生産した電池セルは主に、スペインのマルトレルとパンプローナにある自動車工場に供給する予定。
バレンシア工場で使用する電力は太陽光発電や風力発電などによる再生可能エネルギーのみを使用する。
PowerCoは、ザルツギッター(ドイツ)、バレンシア(スペイン)、セント・トーマス(カナダ)の3カ所に電池セルの大規模工場(ギガファクトリー)を建設する計画。