スウェーデン商用車大手のスカニアは16日、独消防車メーカーのアルバート・ジーグラーの空港用消防車(ARFF)にハイブリッドソリューションを提供することを明らかにした。航空業界の厳格な要件を満たしつつ温暖化ガスの排出量を削減できるとしている。
当該車両は出力770hpの16リットル「V8ディーゼルエンジン」と、出力380hpの電気モーターを組み合わせており、システム総出力は1,150hpとなる。搭載するリチウムイオン電池の容量は104キロワット時(kWh)。独タイタン社製のARFF専用シャシ「T39 6×6-H ARFF」を採用する。従来のARFF車両と比べて加速性能が向上しており、消化現場に迅速に到着できる。
世界的な脱炭素化の動きはARFFを含む空港の支援車両も例外ではなく、スカニアは同社のソリューションが空港および周辺地域の排出削減に貢献すると自信を示している。