欧州自動車大手のステランティスは19日、傘下のフィアットがアルジェリアに進出すると発表した。21日から同ブランドの6モデルの販売を開始するほか、完成車工場を開設して一部のモデルをノックダウン生産する。総投資額は2億ユーロ。ステランティスは昨年10月に同国の産業鉱業省とフィアット車の生産で基本合意していた。
販売するモデルは人気モデル「500ハイブリッド」をはじめ、小型SUV「500X」、中型車「ティーポ、」と、小型商用車(LCV)の「ドブロ」、「スクード」、「デュカト」の6車種。販売とアフターサービス網も拡充し、年内に国内58県(ウィラーヤ)のうち28県に拠点を整備する。
ステランティスは北西部オラン近郊のタフラウイに建設している工場を今年8月までに完成させ、年内に「500ハイブリッド」の生産を開始する。2026年までに約2,000人を新規雇用するとともに年9万台の生産能力を整備し、最終的に4つのモデルを生産する計画。現調比率で30%以上を目指す。