独自動車工業会(VDA)は4月5日、同国の2023年3月の乗用車生産が44万1,900台となり、前年同月に比べ67%増加したと発表した。大幅な増加の背景には、部材供給が次第に改善していることもあるが、前年同月の生産が極めて低水準だった反動もある。
1~3月の累計は、前年同期比39%増の114万8,000だった。VDAによると、これは2019年同期の水準を9%下回っている。
輸出は、3月が前年同月比64%増の33万8,800台、1~3月の累計は、前年同期比37%増の83万9,100台だった。
3月の国内受注は前年同月に比べ31%減少しており、1~3月の累計は前年同期を35%下回っている。国外受注は、3月が前年同月に比べ3%減少、1~3月の累計は前年同期比10%減少だった。
■ 生産台数の通期予想を上方修正
VDAは、1~3月の生産台数の大幅な改善を受け、2023年の通期予想を前年比9%増の379万台に上方修正した。これまでは前年比6%増の369万台を予想していた。
なお、2019年は466万台を生産しており、上方修正後の通期予想は同年を依然として21%下回っている。